みなさん、こんにちは2019年も早いもので、もうすぐ2月も終わりますね。
この時期は毎年恒例の経営陣と労働者側との来期に向けた賃上げの話し合い春季生活闘争、通称【春闘】が始まってます。
色んな紙面やテレビのニュースなどでも取り上げられていますが、たとえ毎月の給料が少し上がっても、物価も上昇していけば結局生活は何も変わらないのではないの?むしろ生活水準は下がっていくのでは?と思います。
給料が上がるのは嬉しいけど、このような心配も気になりますよね。
そのあたりについて、少し触れていきたいと思います。
そもそも物価が上昇する要因として製造業なら原材料の高騰や、農業なら天候不順による出来高の減少、販売業では仕入れ価格の上昇などがありますが、すべての業界においてここ数年は人件費の高騰があげられます。
これは日本の少子高齢化が世界で類を見ないスピードで進行していますので、労働者の人手不足がが深刻な状態だからです。
しかもこの先も人口は減り続けますのでこの状況はひどくなる一方ですし、高齢者は増えていきますので社会保障費も増えていきます。
今後テクノロジーの進歩によって(AI・ロボット・決済端末によるキャッシュレス化・自動運転など)ある程度は人手不足は解消されていくでしょうが、私達の身近な生活域にまで普及していくには、まだ時間がかかります。
やはり今はまだ人の力に頼るしかない状態です。
そこでいま働いている方や新しい人材の確保に向けた取り組みとして賃金のアップが至るところで議論されているわけですが、それに伴い物価も上昇すれば生活水準なんて良くならないでしょ?となります。
そこで世界の先進諸国で取り組んでいるのが生産性向上に向けた取り組みで、今までの労働政策(労働政策とは主に貧困層を減らす政策、働く場所を確保して働く人を増やして生活水準を上げる)ではなく、まずは賃金を上昇させて、消費を増やして世の中にお金を循環させて生産性を上げる。
確かに毎年賃金が確実に上昇していけば、人々の購買意欲も少しずつ良くなっていくと思います。
ただ賃金を上げるためには、企業が販売している品物やサービスの価格を上げる必要がありますので、物価は上がると思いますが、回り回って賃金上昇につながるスパイラルになるのではないでしょうか?
良い例として実際にイギリスでは1999年から2018年まで賃金は毎年4%ずつ上昇しました。それに伴い物価も上昇しましたが生産性は向上しました。物の値段が上がってもそれ以上に収入が増えれば生活は苦しくならないと思います。
そこにテクノロジーの進化で、より短時間で効率的に働けて、なおかつ賃金は上昇すれば生活水準は高くなると思います。
テクノロジーに関しては、日本のお家芸的なので、素晴らしい製品が開発されて世の中が良い方向に向かって進んでいけば良いと考えています。
一概に海外の先進諸国の成功例が日本に当てはまるとは思いませんが、何かと暗い話題ばかりが多いなか明るい世の中に向かう可能性もたくさんあります。
まだまだ道半ばだとは思いますが、より良い未来のために努力していきたいと思います。