リスク許容度ってなんですか?
資産運用の際には、リターンだけでなくリスクを考えることがとても大切です。
今回は資産運用を行う際にとても大切な「リスク許容度」についてお伝えします。
リターンより先にリスクを考える!
資産運用をするときは「リターンをどれくらい得られるか」に意識が向きがちですが、リターンの高さについ目を奪われ、知らず知らずのうちに高いリスクをとっていたということになるかもしれません。
資産運用する時は、リターンはもちろん大切ですが、それ以上に大切なのがリスクです。「長期・積立・分散」の資産運用を続けていくためには、最初に「リスクをどれくらい取るか」をしっかりと把握しておく必要があります。
リスクについて把握していないと、何が起こるのでしょうか?
自分の許容範囲を超えたリスクを取って資産運用をしていると、相場が急落したとき、想定以上に資産が目減りします。場合によっては怖くなって資産運用をやめてしまうかもしれません。
反対に、自分が許容できるよりずっと低いリスクを取っていると、期待できるリターンも低くなります。10年後、20年後に振り返った時、資産を増やすチャンスを逃したことを後悔するかもしれません。
リスクが自分に合っていないとどうなる?
リスクが高い
- 下がり過ぎて怖い。もう辞めたい。
リスクが低い
- もっと資産を増やせかかも・・・
どのくらいの、リスクを取れるかは人それぞれの状況によって異なります。
自分に合ったリスクを取って、資産運用するためにリスク許容度、つまり自分がどのくらいリスクを取って資産運用できるかを把握することが大切です。
「自分に合ったリスク」とは?
「自分に合ったリスク」とは、どのように判断すれば良いのでしょうか?一般的には、年齢や年収、金融資産の額、運用期間などから、リスク許容度を決めることになります。
若い人ほど給与所得などによって資産を増やす期間が長いためリスクを多く取ることができます。
また保有する金融資産が多いほど、資産運用が生活や心理面に及ぼす影響が小さいため、リスクを取りやすいと言えるでしょう。
「相場が急落したときにどう行動するか」といった投資に対する考え方も考慮すべきでしょう。
リスクを取りすぎない方が良い人と
リスクを取ってもいい人の特徴
リスクを取りすぎない方が良い人
- まもなくリタイアを迎える
- 年収が低い
- 金融資産が少ない
- 資産の取り崩し時期が近い
- 相場急落時に焦って売ってしまう
リスクを取ってもいい人
- 今後働く期間が長い
- 年収が高い
- 金融資産が多い
- 運用期間が長い
- 相場急落時も冷静に運用資産を持ち続けることができる
リスク許容度を決める5項目
- 現在何歳ですか?
- 年収はおおよそいくらぐらいですか?
- 金融資産はおおよそどれくらいですか?
- 資産運用の目的は?
- 株価が1カ月で20%下落したらどうしますか?
このように、どれくらいリスクを取れるか、によって資産の組み合わせは変わります。ご自身のリスク許容度を把握して「長期・積立・分散」の資産運用を続けていきましょう。