登山 行蔵の雑談日記

山登りが趣味のおじさんです。自分が好きな事、気になった事を雑記でつぶやいています。

服従の心理 「ミルグラムの実験」で明かされた人間の持つ行動とは?

f:id:MBOY:20191021144303j:image

権威者の指示なら9割の人間が、電気ショックのボタンを押し続けてしまう

 

第二次世界大戦中のドイツにおいて、数百万人にも及ぶ大量のユダヤ人を殺害したホロコーストの責任者であるアドルフ・アイヒマンは、ただ命令に従っていただけの凡庸な男だった。

 

アイヒマンのように権力者からの指示なら、従順に従ってしまう人間の心理を調べるために「ミルグラムの実験」というものが1963年ごろから度々行われてきた。

f:id:MBOY:20191021144539j:image

あなたはもし、強大な権力をもった誰かに他の人間を傷つけたり殺害するよう命じられたとして、その命令に背くことができるだろうか?

 

苦痛を訴える絶叫や、悶絶する声が聞こえてくる中で権威者から「迷うことはありません。あなたが行っている事は正しいのです。この実験は非常に意味のある事なのでボタンを押し続けてください」

という超然たる一言でボタンを押し続ける事ができるだろうか?

 

多くの人々はこのような質問をされると「自分はそのような命令には従わない」と答えるといいます。

私もおそらく同じように答えると思いますが、実際には、実に6割〜8割を超える人々が、強大な権力者から強く命令されれば、良心の呵責に苛まされながも残虐非道な行為を実行してしまうのです。

 

その事が1963年代より度々行われてきた「ミルグラムの実験」によって明らかになっています。

 

近年、新たにポーランドで行われた再実験(ミルグラムの実験)では、実に90%の被験者の人が権威者の指示のもとでは電気ショックのボタンを最後まで押し続けたようです。

最初の実験から半世紀以上たった現代においてインターネットはもちろん様々な情報を得る事ができるようになった現代人でも、内面的モラルが権威者の指示によって影を潜めてしまうのでしょう。

 

この記事を読んだ時に、私もふと自問したのですが自分の中にある正義、誠意、道徳、平和への願いや「自分が善だと考えている事」なども強大な権力者がいる組織の中において圧力が自分に向けられた時に、負けることが無いと言い切る事ができるだろうか?

f:id:MBOY:20191021144649j:image

誰もがアイヒマンになりうる可能性がある

かつてナチスの組織下において、数百万人ともいわれるユダヤ人を惨殺したホロコーストの責任者であるアイヒマンでさえ、その人物像は学歴コンプレックスをもった、ごくありふれたどこにでもいる凡庸な小役人であったという。

 

彼は権力者から下された命令を遂行する事で、数百万人の人々の命を奪うことになるとは考えもせずに、ただただ下された命令を忠実に遂行することに腐心した極めて凡庸な男だったのである。

 

衝撃的な結果をもたらした「ミルグラムの実験」から半世紀以上たった現代においても度々繰り返し行われた再実験でも、結果は変わる事がなく権威者の指示であれば9割の人間は電気ショックのボタンを最後まで押し続けている。

 

人間の中にある"何かが"われわれを権威者の言いなりにさせてしまうのだろうか?

 

9割の人間が服従してしまってる以上、われわれの誰もがアイヒマンになりうる可能性を秘めているといえる、しかしそれゆえに人々は心の中にある正義に惹かれてしまうのかもしれない。

 

誰しもが抱えている弱く、揺るぎやすい心の空間にある隙間に、権威者の力は入り込みやすいのだと思う。

f:id:MBOY:20191021144751j:image