なぜ、「ここでやめたらもったいない」が命取りになるのか?
「やったぞもう少しで山頂だ。しかし・・・」
「今は晴れている・・・だがあと2時間もすれば天候は間違いなく悪くなるだろう」
「低気圧がすぐそこまで近づいてきているから・・・」
「どうする・・・ここで撤退して引き返ぜばギリギリ無事に下山できそうだ」
「しかし、ここまで来るのにかなりの時間とコストがかかっている」
「しかも、次にここまで来れるかどうかはわからない・・・」
「どうする?早く決断しなければ遭難してしまうかもしれない・・・」
みなさんこんにちは😃
急にセリフみたいな事を書いてすみません😔
山登りでこの様な状況に陥ったら、迷わず下山の選択をするべきだと思います(生死に関わります)
しかし普段から「せっかくこれだけ費用と時間をかけたのだから」と面白くもない映画を最後まで観たり、ビジネスで例えるなら今までにかなりの費用をつぎ込んではいるが、ほとんど効果のないキャンペーンをズルズルと引き伸ばしたり、と言った事が起こったりします。
「サンクコストのワナ」と呼ばれる
心理ですが(埋没費用とも呼ばれている、もはや回収できない費用のことです)
プライベートでもビジネスでも、色々考えて下した決定でも、それは常に不安定で自分が思い描いている事はうまく実現するかもしれないし、予想に反して失敗してしまうかもしれない。
しかし、多大な時間やお金やエネルギーを注ぎ込むほど撤退の決断をくだせなくなります。
投資(時間、労力、資金など)が多ければ多いほど、つまりサンクコストが大きくなればなるほど、まだ続けたいここで撤退はできない。となる訳です
客観的に見れば、それまでに注ぎ込まれた資金や時間はもはや何の意味もありません(すでに回収不能になっています)
もう戻っては来ないのですが、「サンクコストのワナ」にハマってしまうと、なかなか決断できなくなってしまいます。
これまでに、どれだけの時間と費用を費やしていたとしても、今の状況とこれからの見通しにしっかりと目を向けて決断すべきなのではないでしょうか。