みなさんこんにちは。
すっかり夏らしくなりました。
適度に水分補給して熱中症には気をつけてくださいね。
さて今回は、今や世界一のアニメーション企業である ピクサー(トイ・ストーリー、ファインディング・ニモ、モンスターズインク、カーズなど世界的大ヒットを連発した会社)が、ほんの小さなスタートアップの会社として生まれてから、艱難辛苦の物語をへて、どうやって世界一のアニメーション企業へと駆け上がっていったのかを、ピクサーのオーナーである スティーブ・ジョブズと共に二人三脚で支えた 著者ローレンス・レビューさんの回顧録的な本の紹介です。
物語は、このようなシーンから始まります。
「スティーブ、散歩に行きませんか?」
この頃のスティーブ・ジョブズは癌との戦いで手術や治療を受けて大変な時期だった。
「もちろん」ジョブズは即答する。
「来てくれ、待ってるよ」
著者とジョブズの自宅は徒歩で行ける距離にあった。
「やぁ、ローレンス」
「散歩、行けそうですか?座ったままでもかまいませんよ?」
「いや、行こう!外の空気を吸うのも良さそうだ」
「ピクサーの株価なんですが・・・」
「それが、なにか?」
「ピクサーは岐路に立っています。今の評価は高すぎて保つのが難しい。何かミスったら、どんなミスでも、たとえすごく小さなやつでも、ピクサーの株価は一気に半減し、あなたの資産も半分道連れになるでしょう」
「高く飛びすぎて、太陽に近づいてしまっているのです」
どう考えても、出来すぎている。10年間大ヒットにつぐ大ヒットで来たのだ。
※以上本書からの引用
このような著者とスティーブ・ジョブズとのやりとりから物語は始まります。
ピクサーという、当時はほんの小さなスタートアップのアニメーション制作会社が、どのようなストーリーを歩んで世界一のアニメーション企業へと上り詰めたのか?
アップルを追放された、天才企業家のスティーブ・ジョブズがどのような思いでピクサーを支え続けたのか、ジョブズからオファーを受けてピクサーを世界一へと躍進させた著者とジョブズとの友情。
小さなピクサーというスタートアップで働く優秀なクリエイター達はどのような思いでピクサーで働き続けたのか、ジョブズとの確執、鳴かず飛ばずで10年あまり経ってしまっている会社をどうやって、世界一の企業へと変身させたのか?
今まで語られなかかった、様々なストーリーが怒涛の勢いで続いていく本書は、最後までワクワクしながら読みました。
ぜひ一度読んでいただきたいと思います。