正答率10%?
「電球を発明したのは誰?」
あなたは電球を発明した人が
誰か知っていますか?
・・・
・・・
「それは、もちろん有名な発明家の」
「エジソンですよね?」
いいえ、違います。
トーマス・エジソンではありません。
白熱電球を初めて世界で発明した人、それは…
ジョセフ・ウィル・スワンです。
「誰?」
きっとあなたもそう思われたのではないでしょうか?
イギリス人で物理学者だったスワンは
1860年までに初めての試作品を作成。
その約20年後…1878年に世界で初めて電球を発明しました。
でも、そんな彼のことはあまり語られず、
「電球の発明=エジソン」というイメージが定着していますよね。
一体なぜでしょうか?
それは、エジソンこそが
電球を実用的なものに改良し、世の中に普及をさせたからです。
確かにスワンが電球を発明しました。
ですが、電球の寿命が短すぎて
全く使い物にはならなかったのです。
彼の作った電球の寿命はたった40時間。
2日間すらもたず、一度使うとマッチのように
燃え尽きて二度と使えなくなるので…
大量の電球が必要→コストがかさむ
電球を頻繁に替える手間が発生する
という問題がありました。
なので、この電球も商用化され、
庶民が使えるようなるのは
まだまだ先だと考えられていました…
そんな中、スワンが電球を発明したことを知り
「長期使用できるように改良するぞ!」
と意気込んで研究をスタートさせた男がいました。
そう、エジソンです。
彼は、すぐさまマスコミを通じて
「もうすぐ電気の時代がやって来る!」と大々的に公表。
それは1878年…何も手がかりがなく、
いまから研究を始めるというタイミングでした。
そうです…完全なホラ吹きです^^;
ですがこれにより…
世間から期待を高め、
研究資金を集めることに成功したのです!
(現代だと大バッシングを受けるかもしれませんが…^^;)
その後、彼は電気を通す管の素材を変えることが
「電球の寿命を伸ばす」カギになるとピカッとひらめき…
木綿製の糸から知人のヒゲに至るまで
7,600種類以上のさまざまな素材を試し
5万回にも及ぶ実験を行いました。
その結果…
大幅に電球の寿命を伸ばすことに成功。
2,450時間にわたって光り続ける電球を作り上げたのです!
(*ちなみにこの時に使われた素材が京都府の石清水八幡宮付近に生えていた竹でした。
日本が密かに電球の進化に寄与できていたと考えるとなんだか誇らしいですよね^^)
スワンの電球の寿命が40時間ですから
60倍以上になっています。
そして、電球が実用化できたら、
おしまいではありません。
今度は電球を売るために、エジソン電気照明会社を設立。
そして、ニューヨークの街に2,000個の電球を
一斉に灯すというイベントを開催しました。
これを機に、電球が世の中に広く知られ
普及していくきっかけとなったと言われています。
このように、エジソンは
電球を60倍の寿命にして実用的にする
マスコミを使って期待感を煽る
完成したらイベントを開催してPRする
といったことで、
電球を世の中に普及をさせたのです。
私たちが今、夜中でも読書をたしなんだり、
真夜中でも株の取引ができたりするのは
庶民の手元に電球を届けてくれたエジソンのおかげと言えます。
だからこそ「エジソン=電球」というイメージが強いのかもしれません。
技術を発明した人ではなく、
発明された技術を改良し、世の中に普及させた立役者が
評価されて、世に知られるようになるということですね。
そして今…
また、新たなるイノベーションが世界を席巻しようとしてるかもしれないのです。