成長型マインドセットの本質
世界最高のフリーキックはこうして生まれた。
デビット・ベッカムはイギリスで最も有名なサッカー選手の一人です。
イングランド代表として歴代最多の115試合に出場し、またイングランド代表のキャプテンを6年間59試合つとめ、3つのワールドカップでゴールを決めている。
セットプレーにおいては「世界最高」と呼ばれていた。
現役中、彼は通算65回ものフリーキックを成功させている。
マンチェスターユナイテッドで29回、レアル・マドリードで14回、ロサンゼルス・ギャラクシーで12回、イングランド代表で7回、プレストン・ノースエンドで2回、ACミランで1回、さらにもディフェンス、スタミナ、チームメイトに対するアシストなど相当な業績を残している。
これだけの技術をいったいどうやってマスターしたのか?
それは彼が天才だから?
確かにそうかもしれない!
しかし、それだけではないかもしれない!
そこで、彼の幼少期を少しのぞいてみよう。
6歳のベッカムは、午後になるといつも東ロンドンにある自宅でリフティングの練習をしていた。
リフティングはサッカーの最も一般的な練習で、ボールを地面に落とさないようにコントロールを身につける。
小さなベッカムは最初は平均的なレベルの選手で、リフティングは5、6回ですぐボールを地面に落としてしまう。
しかし、彼は決して諦めることはなく毎日毎日失敗を繰り返しながら少しずつテクニックを学んでいった。
彼の母親の話でもベッカムは本当に驚くほど熱心に練習をしていたらしい。
とにかく、粘り強く物事に挑戦し少しずつ改善していく
前回書いたブログにもありましたが、小さな改善を仮説と検証を繰り返しながら粘り強く続ける。
これの繰り返しが世界最高と謳われたボールコントロールを生み出したのだ。
彼の努力を知らない人にとっては、天才的な才能があったからだ。と思うかもしれない。
しかし、息子が練習に打ち込む姿を毎日3年間、キッチンの窓から見守り続けてきた母親にとっては奇跡でもなんでもなかった。
ベッカム本人の言葉が残っている「テクニックを極めるには、絶えず自分を追い込んで努力を続けなければなりません。その経験がなかったら私はきっと成功していなかった」
成功を収めた人々の、失敗に対する前向きな考え方には驚く。
もちろん誰でも成功するためには努力するが、それには「失敗が欠かせない」と強く意識しているのは成功者に共通する考え方かもしれない!