以前のブログでも書いたのですが、今、日本では『スタグフレーション』という経済の現象が起きています。
みなさんは『スタグフレーション』って聞いたことありますか?
“インフレ“や“デフレ“などはよく耳にすると思いますが、シンプルな説明では『インフレ』は物価が上がることで、『デフレ』は物価が下がることです。
では、『スタグフレーション』とは『物価は上がるのに経済は停滞している状態』これが『スタグフレーション』です。
『すべての物の値段は上がって行くのに給料は同じ金額』
つまり、「最悪な状況に向かっている」ということです。
すごく、暗い話になるのですが現在進行形で進んでいる現象なので知っておいて損はないと思います。
目次
1・スタグフレーションの原因
2・原油価格の上昇
3・この先どうなるの?
1・スタグフレーションの原因は?
原因は2つ有って1つ目は『新型コロナウイルス』です。
なぜ、「新型コロナウイルス」でインフレ(物価上昇)が起こるのか?
需要と供給のバランスが崩れてるから!
特に、新型コロナウイルスの変異株『デルタ株』の影響が大きかったのですが、日本もそうですが世界的にも、かなりの人が感染し、かなりの人が亡くなっています。
この対策として、日本を含め各国の政府は『行動の自粛』を強く国民に呼びかけました。
『人が動かなくなった」ことによりデルタ株感染は治って行ったのですが(今は世界ではオミクロン株が蔓延していますが)ワクチンの効果もあり日本では急速に減りました。
すると、『人が一気に行動を増やし始めました』
今は、金曜日や土曜日などは予約の取れないお店が多いほど、人の活動が増えています。
しかし、急に人の行動が増えたからといって供給は増えません。
人間の消費意欲のようには回復しないし、生産から発送という工程を踏まえなければなりませんし、特に農産物などは生産に1年くらいの時間がかかります。
そのため、小麦、コーヒー、じゃがいも、といった農作物を中心に供給が追いつかずに値上がりを起こしています。
2・原油価格の上昇
2つ目の原因は『新型コロナウイルス』が治まったことによる世界的な原油の需要拡大!
それに対して、供給が追いつかず原油価格が高騰しています。
原油価格は2020年の10月と2021年の10月を比較すると82%も上昇しています。
1.8倍になっています。
日本のガソリン価格も年初来から1リットルあたり30円も値上がりしています。
しかも、原油価格の高騰はほぼすべての製品に影響が出るので結果的にほとんどの商品が値上がりして行っています。
歴史の教科書などで、見た方もおられるかもしれませんが1974年に起きた『オイルショック』と同じ現象が起きようとしているのです。
「オイルショック」とはOPEC(世界石油機構)が供給制限と輸出価格の大幅値上げを行い、同時に第4次中東戦争も勃発したことが主な原因と言われています。
ちなにみ、1974年の『オイルショック』の時は日用品の価格が急に2倍になっています。
世界的に石油が無くなるかもしれないという思いから、消費者が買いだめ行動に走り日用品が足りなくなった騒動です(コロナ禍でのマスク買いだめ行動と同じ)
物の価格は上昇しても、利益にはつながらないので給料は増えません。
おそらく世界的には、どこかの国(石油産油国など)や一部の世界的企業にはお金が集中して流れて行くのだとは思いますが・・・
原油高になる理由は、実は原油が不足している訳ではなく政治的な理由があります。
みなさんも聞いたことがあると思いますが『カーボンゼロ』です。
『カーボンゼロを目指す』
『もう石油を使うのをやめよう』
『地球温暖化の防止のために2050年までに石油を使わない地球にしよう』
と、世界中で叫ばれています。
そんなことを言われたら、今まで石油で成り立っていた国は『では今のうちに石油価格を値上げしておこう』という動きになって行きます。
3・この先どうなるの?
あくまで可能性の話になりますが、
『日本では石油の価格が2倍になり、ほとんどの製品や商品、食品の値段も2倍に跳ね上がる』
『しかし、いくら値上げしても会社も国も個人も儲からないので給料は増えない』
『生活がますます苦しくなっていく』
この様な状況になりそうな気配がします。
ものすごく暗い話ですが、世の中の動きがわかれば対策も考えられます。
今やるべきは、まずは『知ること』です。
『知るため』には学ぶことです。
『学ぶには』とにかく情報を集めること
『情報を集めるには』本を読んだり、人の話を聞いたり(聞く人は選んだ方が良い)ポッドキャストなどの配信を探したり、とにかく行動に移しましょう。
毎日の習慣の中で、1ページでも本を読めばその分だけ賢くなっています。
それだけ自分に力がつくのです。
その力は必ず自信につながり、人生を豊かにしてくれます。