登山 行蔵の雑談日記

山登りが趣味のおじさんです。自分が好きな事、気になった事を雑記でつぶやいています。

【考察】「おいしいコーヒー」が飲めなくなるかもしれない!

 

 

朝の目覚めや、仕事のブレイクタイムにコーヒーを飲む方は多いのではないでしょうか?

私も毎日コーヒは欠かせない重要アイテムの一つです。

 

特に近年は、日本人のコーヒー消費量が増えていて、全日本コーヒー協会の調査によると2018年ごろから少しずつ増加傾向にあるようです。

 

内訳を見てみると、インスタントコーヒーや缶コーヒーを飲む量は減っている一方で、コーヒー豆やドリップタイプなどの「レギュラーコーヒー」や、リキッドタイプのコーヒーの消費量が増えています。

 

これは、コロナ禍によってリモートワークが続く中で、自宅でコーヒーを楽しむ機会が増え、コーヒー豆にこだわる人が増えているからだと思われます。

 

世界にコーヒー豆は2000種類以上の品種があると言われていて、その日の気分によって、味や香りの違いを楽しむ方もおられるようです。

 

しかし、このままでは、そのお気に入りのコーヒー豆が飲めまくなってしまうかもしれないのです。

 

その背景には、気候変動や、さらにはコーヒー業界に根深く残るビジネスモデルの問題がある。

 

コーヒー業界が抱える問題とは?

    

目次

1・2050年問題

2・コーヒー栽培のリスク

 

1・2050年問題

      Point

コーヒーは生産も消費も増えている。市場に出回るコーヒー豆の品種は主に2つ

     「アラビカ豆」

コーヒー豆全体の約60%を占めると言われる。風味がよく、スペシャリティーコーヒーは全てアラビカ品種。ただし、寒暖差のある標高1000〜2000mの熱帯高地で栽培され、乾燥や病虫害にも弱いため栽培が難しい。

     「ロブスタ豆」

アラビカ品種に比べて質は落ちるが、標高の低い高温多湿な場所でも栽培でき、病害虫にも強く、1本の木からの収穫量も多い。インスタントや缶コーヒーなどでも使われる。

 

コーヒー豆の単価はさまざま

  高単価 スペシャリティー

       

  標準的 プレミアム(キリマンジャログアテマラなどの産地が入るもの)

       

  低単価 インスタント

今後、気候変動などの影響で、コーヒーの収穫量が減っていくと言われています。

これが2050年問題です。

最高気温の上昇などの気候変動の影響で、アラビカ品種のコーヒー生産に適した土地が2050年までに半減してしまうこと。

 

特に気候変動の影響を受けるのが、高品質なコーヒー豆であるアラビカ品種です。

コーヒー豆の全体の60%を占めると言われています。

 

米国で気候変動をリサーチしている会社の予想によれば、このまま世界の気候変動が進んでいくと、アラビカ品種の栽培に適した土地は半減するだろうと予測しています。

 

その理由は、アラビカ品種は寒暖差のある標高の高いエリアで比較的生産がしやすい品種だからです。

 

気候変動の影響で、その寒暖差がなくなってきたり、雨量が減っていったりすると1本のコーヒーの木から取れる量が減ってしまいます。

 

仮に今、1本のコーヒーの木から200粒の豆が取れるとしたら、それが100粒になってしまうようなことが起こるわけです。

 

 

2・コーヒー栽培はリスク

もう一つ、気候変動とは別に、高品質なコーヒーの生産が減少する可能性が指摘されています。

 

ハイクオリティなコーヒー豆(アラビカ品種)の生産者の中には、小規模で希少な品種をつくる人々がいます。

 

しかし、今、彼らが「コーヒー豆を作ってもリスクしかないから、他の作物を栽培しよう」とコーヒーから他の作物へと転作する動きがあります。

 

そうすると、少数しか作られないユニークな香りや味のコーヒーはなかなか飲めなくなってしまいます。

 

では、なぜ今、このような問題が起きているのでしょう?

 

小規模生産者は、せっかくコーヒーを作っても、それを適正価格で売るための販路がなかったからです。

 

彼らが価格交渉をしてコーヒーを輸出しようとすると、コーヒー業者とダイレクトトレードするか、商社などを通すか、基本的には世界共通で、この2パターンしかありません。

 

ただし、ダイレクトトレードは基本的にコンテナ単位での取引です。

 

そのため、1コンテナ分(60kgの麻袋300パック=18トン)に満たないような販売量が少ない状況だと、1袋あたりの輸送量が高額になるため、採算が合いません。

 

小規模生産者は年間、麻袋10〜20パック(600kg〜1800kg)分程度しか生産していません。少ない生産者だと1〜2パック(60kg〜120kg)しか作っていない人もいます。

 

このため、小規模生産者はダイレクトトレードができませんでした。

 

一方で、商社から買うパターンはどうでしょう。商社側も、生産数の少ない商品は増やしたくないので、少量生産のものはなかなか取り扱いません。

 

なので、小規模生産者はせっかくコーヒーを作っても、取引をすることができないのです。

小規模生産者は地元の農協に売るしか、選択肢が無かったのです。

 

どんなに高品質のコーヒーを作っても、クオリティが評価されることは無く、一般的なコーヒーとして国際価格で販売するしかありませんんでした。

 

そして、コーヒー栽培には、病気のリスクが常につきまといます。

代表されるコーヒー栽培の伝染病が「さび病」です。

 

コーヒー豆は栽培から収穫まで、約3年もの時間がかかります。この間収穫リスクを背負いながら、長期間に渡りコーヒーの木を育ててやっと収穫できるのです。

 

これだけ、リスクも時間もかけてクオリティの高いコーヒー豆を作っても、安く買い叩かれてしまい、販売価格も栽培にかかるコストを下回ることもあります。(作れば作るほど赤字が膨らむ)

 

このままでは、「こんなものは馬鹿らしい」とコーヒー栽培に見切りをつける小規模生産者が増えていくでしょう。

 

このような、状況を変えようと日々奮闘している起業家もおられます。応援していますので、ぜひ業界の常識を変革していただいて、これからも私たちがおいしいコーヒーを、適正価格で飲める毎日を守っていただきたいです。

ではまた。See  you  next  time・・・