変化の大波が荒れ狂い、生き残りをかけた熾烈な生存競争
みなさんこんにちは!お元気ですか。
このところ、世間を騒がすリストラ話が続いていますね。
今までから、大企業のリストラはすでに珍しい話ではないのですが、ついにテクノロジー系のスタートアップや、今までこの世の春を謳歌していたGAFAMでさえも波が来ています。
そんな中で、私自身もバブル入社組世代なのですが(私はバブルの恩恵を受けた業界ではなかったですが・・)「当時」と「現在」にフォーカスしてまとめてみたいと思います。
「当時」バブル入社組の突き抜けたバブルっぷり(新人時代が頂点)
●1980年代後半から1990年代初期に社会人になった世代。現在50代半ばくらい。
●30年以上前の話なのに日経平均が38900円、NTT株のPERが300倍。
●有名な土地神話。山手線の内側の土地代でアメリカ全土が買えたらしい。
●BMW3シリーズが六本木のカローラと呼ばれ、ロールスロイスの3分の1が日本で買われていた。
●そんな状況なので就活も突き抜けていて、10月1日の内定解禁日には、他社に行かれないようにハワイに連れて行かれる「拘束旅行」と言うトンデモ話が実在した。
社会人のスタートが度を超えて恵まれすぎていた。
「現在」気が付けばリストラとリスキングのターゲット(辞めるも残るも辛い)
○つかえない。お荷物。ITに弱い。無駄に給料が高いうえに、無駄に人数が多い。
○怒りっぽい。否定からはいる。上から目線。話を聞かないのに話が長い。
○会社と共に生きてきたつもりなのに、気がついたら経営を圧迫する塊の扱い。
○今までは会社が何とかしてくれていたのに、これからは新たな仕事で新たな価値を生み出せる人間になって自律しろという。
要するにリストラ、リスキング。「当時」と「現在」の落差が激しい。
原因の原因について
「当時」と「現在」は、けっこうな落差です。もちろん全部が全部、そういったことではないし(私のいる業界もバブル時代と現在でもそれほどの差はない、恩恵はほぼ受けていない)
当時と現在の様変わりを強調しているので、落差が強調されたまとめになっています。
ただ、事実でもあります。
どうしてそうなてしまったのか考えてみると、原因の原因は、「社会の変化についていけない世代が長く会社に居続ける構造に急激に変化した」ことではないでしょうか。
社会の変化についていけない世代ですが、これはバブル入社組に限らずいつの時代にもある問題なのではないかと思います。
若い人は、社会の変化をつくる人で、意図せずに起きた変化にも柔軟に慣れていくものだと思います。
一方で、歳を重ねた世代は、重ねた分だけ保守的になり、最新のものに遅れがちなのではないでしょうか。
くわえて、社会の変化のスピードが格段に速くなっているので、その分だけ世代の格差が「早く激しく出る」と言う分断圧力が効いていたりもします。
だから、「ついていけない感」を感じやすい構造にあるのでしょう。
長く居続ける構造ですが、これは「急激な変化」なわけですから、以前にはなかった問題なのです。
昔は、平成10年、1988年までは、定年は55歳でした。
だから、「社会の変化についていけない世代(50代)」が、会社にいたとしても「あと5年だけ」だったのです。
でも、今は違います。2021年には、高齢者雇用安定法の改正が行われ、70歳までの定年引き上げや、そもそもとしての定年制の廃止が、努力義務として盛り込まれたのです。
「あと少し」ではなくなってしまったのです。
だから、リストラやリスキングなんだと思います。
「長く会社に居続ける構造変化」に対して手を打っているわけです。
ただし、「会社と共に生きてきて、会社がいつもなんとかしてくれてきた」世代からすると、いまになって「リストラやリスキング」で狙い撃ちにされると、かなり厳しいものがあります。
なにしろ、30年間エスカレーターを利用し続けていたので、いまさら自力で階段を登れないのです。(エスカレーターは会社で、階段は自律したキャリア)
問題は根が深く、困難性が高いように見えます。
しかし、多面的に見方を変えると視点が変わる。
一方で見方を変えると、「バブルの好待遇で入社できた」うえに「早期優遇退職制度で退社さえも好条件(リストラ)」とも言えるのではないでしょうか。
しかも「DXの波に乗る、人への投資(リスキング)」さえも用意してもらえるのです。
社会人生活がいきなり頂点から始まったがゆえに、現在に不遇感を感じるかもしれませんが、見方を変えれば「入りも出も、居続けても好待遇」とも言えるのです。
会社のプロから、仕事のプロの時代」
入社したときには想像もしていなかった今の時代を、前向きにとらえ、意志をもって歩んでいけたらと思っています。
ではまた。See you next time・・・